本日，４年生は二分の一成人式を迎えました。例年１月に開催されていましたが，感染症予防の観点から今年度は延期になっていました。今日は，クラスごとに分けて少人数，短時間での開催になりましたが，それぞれのクラスが一丸となって大切な節目の行事を自分たちの手でつくりあげました。

会場を飾る看板や花，輪かざりなどは全て４年生の手作りです。準備や片付けも，全部４年生の子どもたちで分担して行いました。また，司会進行は各クラスの級長副級長が行いました。彼らは，二分の一成人式実行委員会として，この行事の運営の中心となってクラスメイトを引っ張ってきてくれました。

始めの言葉や終わりの言葉の内容を考え，クラスで代表者を選んだりしたのも実行委員会です。選ばれた代表児童も，皆一生懸命に練習をして本番に臨みました。

リリーベール小学校では，この二分の一成人式で戴帽式が行われます。ここで校長先生からいただいた「ベレー帽」が，この学校の上級生の証です。校長先生からは，このベレー帽を着用する今日から上級生としての自覚を持ち，下級生から憧れのリーダーとして慕われるような存在になってくださいとのお話がありました。

また，これからの十年間は，見えないところでたゆまぬ努力を続けることで，いかに社会の役に立つ人になれるかを考えていきましょうというメッセージをいただきました。

４年生はこの日を迎えるまでに，自分が将来就きたい職業やその職業に就くための手段，自分の夢に対する想いなどについて自分なりに調べ，考え，まとめてきました。そして今日の「立志の言葉」の発表者は，クラスメイトの前でその作文を発表し，投票を行ってクラス全員で決めました。選ばれたみなさんは，選ばれた後も真剣に練習を重ね，今日は大きな声ではっきりと聴いている人たち全員に伝わるように堂々と発表することができました。

今日，二分の一成人式を迎えたみなさんは，東日本大震災が起こったときにまだ赤ちゃんだった子がほとんどです。そんな小さな命を，必死で守ってここまで立派に育ててくれたおうちの方へ，子どもたちから感謝の気持ちを伝えるサプライズがありました。そして，おうちの方からも子どもたちへのサプライズが・・・。会場は感動の涙で包まれました。

式典が終了し会場の片づけを行う４年生は，これまでよりもさらに高学年らしく，自分ができる仕事がないか探して自ら進んで行動する気持ちが育っていたように感じます。教室へ戻ってからは，おうちの方がどんな想いで自分を育ててくれたかをあらためて考えて涙が出たという話や，自分がどれだけ大切に育ててもらったかに気づいたということを話して聞かせてくれました。今日はこれまでの自分を育ててくれた家族に感謝し，そして，これから上級生として歩んでいく自分と向き合う新たな一歩を踏み出しましたね。そんな４年生のみなさんのやさしくて頼もしい背中を，先生たちはいつまでも見守っていますよ。