6年間の教育カリキュラム CURRICULUM

リリーが目指す「幼小連携教育」は
脳の臨界期(8~9歳)までに一貫した脳の発達を支援する教育です

脳の器は「つ」の付く歳までは伸び続け、脳の臨界期(8~9歳)
大人の脳の95%ほどの大きさまで成長し、ほぼ完成します。
当校ではこの「つ」の付く歳までに、脳の発達を支援する一貫した教育を行っています。

  • 低学年 1年生~3年生 基礎学力と体験活動で
    豊かな「感性」を育む

  • 高学年 4年生~6年生 「感性」を通して「表現力」と
    「論理的思考力」を育む

  • グローバル人材育成

    特色ある取り組み

6年間の学校生活を通し
「表現力」「論理的思考力」「国際基準の学力」を身に付け、
子どもたちの豊かな人間性を育みます。

1年生~3年生のカリキュラム 基礎学力と体験活動で
豊かな「感性」を育む

後からは取り返すことができない、
「つ」のつく歳(8~9歳ごろ)までにしか
育めないもの
をしっかりと育てる。

リリーでは、0歳から9歳までを「幼児期」と考えています。この時期は、脳が一生の中で一番成長する時期。脳がどんどん成長するこの時期に「何を育てるか」はとても大切です。

してはいけない勘違いが「脳が成長するうちに先取りの知識を詰め込んでしまえばいい。」という考えです。基礎がないところにいきなり難しいことを詰め込んでも「学力の定着」も「人としての成長」も見込めません。

「臨界期」までは、直接体験を多くすることで旺盛な好奇心や探究心を伸ばし、たくさんの感動を味わい目標を決めて頑張る活動を繰り返し行う環境に置くことが重要です。

この時期にこそ必要なのは、「基礎学力」と「発達段階に応じた体験活動」です。これらは子どもの「感性」を豊かにします。

脳の仕組みで見れば、「基礎的な学力の確立」は「多重知能」。当校が一番大切にしている教育観です。

9歳までに何が伸びるのか

「人間性知能」

コンピューターで言えばOS(オペレーションシステム)。多重知能をコントロールする役割があります。
人間性知能が高まれば高まるほど、幸せな人生になる可能性が高いことが様々な研究によって立証されています。
(脳科学者 ルイス・ゴールドバーグによる「人間性知能」の定義より)

  • 好奇心・探究心
  • 勤勉さ・やり抜く力
  • 外向性
  • 協調性・コミュニケーション能力
  • 情緒の安定性
「多重知能」

人間性知能の元で働く「認知系」と呼ばれる分野の知能。学校教育では教科教育と密接な関係があります。

  • 言語的知能…主に国語
  • 論理数学的知能…主に算数
  • 音楽的知能…主に音楽
  • 絵画・美術的知能…主に図画工作
  • 身体運動的知能…主に体育
  • 空間的知能…運動やダンスなど

CURRICULUM

幼少期に大切な、多様な体験ができるカリキュラム。

「臨界期」までは直接体験を多くし、旺盛な好奇心や探究心を伸ばすために、
たくさんの感動を味わい、目標を決めて頑張る活動を繰り返し行います。

  • かみね動物園遠足(1年)

    1年生はこの遠足で初めて班行動を体験します。自分たちの力でエリアを回るため、道に迷ったり意見が分かれたりとトラブルもありますが、友達と考えを分かち合う大切さを覚え「我慢する」ことを会得します。動物園を楽しむだけでなく、当校の教育目標「自立・創造性・指導力」の基本が詰まった遠足です。

  • キャンプ(2・3年)

    キャンプは脳を刺激しその能力を高めることが、様々な研究で実証されています。文明の利器から少しだけ距離を置き、非日常の環境、仲間との協力、豊かな自然の中で過ごす経験が、子どもたちの感性を豊かに刺激し、成長を促します。

  • 大子民泊(4年)

    リリーベールの数ある行事の中でも、子どもたちの人気ナンバー1の行事です。 家で牛を飼っているお宅もあり、普段とは違う生活から受ける刺激はもちろんのこと、本当に優しいホストファミリーの方との深い関わりも子どもたちの心に残る大切な思い出となります。お別れ会では、ホストファミリーの方も子どもたちも別れを惜しんで涙を流しています。

  • スキー学習(5・6年)

    5・6年生は2泊3日のスキー学習に出かけます。冬の大自然の中で、スキーの技術はもちろんのこと、自然の厳しさや優しさを肌で感じ感性を育みます。また、1年生からの通算11泊以上の宿泊体験の集大成として、集団で生活し行動する良さや、友達と協力する大切さ、そして何より友情を深め合う等、学校内の活動では学べない沢山のことを学びます。

4年生~6年生のカリキュラム 「感性」を通して
「表現力」と
「論理的思考力」を育む

これまで培った基礎学力や
体験により育まれた「感性」を通して、
自分の考えを伝える「表現力」、未知の物事や課題にも立ち向かう
「粘り強く耐える力」「論理的な思考力」を育てる。

「つ」のつく歳までと言われると、「じゃあ『つ』のつく歳を越えた後はどうするの?」との疑問が湧くのは自然なことです。

高学年になっても様々な体験活動を大切にし、さらにクリスマスアッセンブリーでの表現や、作品展で研究成果を保護者の方にプレゼンテーションする活動等を行います。

学んだ礎の知識を使って「表現する」活動を通して、感性を豊かに伸ばし、人間が生きていく上で必須の能力となる、人間性知能を磨いていきます。

高学年になって大切なことは、これまでの学びである「基礎学力」と「多様な直接体験」は続けつつ、「自分で課題を発見し、考え、解決する力」や「多様な考えを知り受容すること」の大切さに気付き、実践していくことです。

いわゆる「21世紀型学力」といわれる、国際基準の学力を身に付けていくことが、その子の生涯にわたっての人生の礎となります。

「つ」の付く歳が過ぎた後、
身に付ける力

「21世紀型学力」
「PISA型学力」

「つ」のつく歳を過ぎた後は、しっかりと学び得た基礎基本の知識を使って自分の考えや気持ちを「表現する力」、課題を発見し共有化し解決する「創造性」、自分のためではなく周りのために働く「リーダシップ(指導力)」を育んでいく必要があります。これらの力を「21世紀型学力」「PISA型学力」と言い、人生における一生の財産になります。

CURRICULUM

大人脳になったら「PISA型学力」を育むカリキュラムに

リーダーとしての経験や、さまざまな発表の機会を設けることで、
「指導力」「創造力」「表現力」を身に付けます。

  • ハウスタイム

    ハウスタイムは、各ハウスのグループのリーダー「ハウスリーダー」が、45分間自分のチームの友達を楽しませる時間です。企画書を作り、担当の先生とやり取りしながら、どんな風にすれば、皆が楽しく過ごせるか、考え、企画し、実行します。リーダーシップとフォロワーシップ、企画力やそれを実行するために必要な準備や、段取りを考え、実行する一連の体験をすることで、リーダーシップが豊かに育まれます。

  • Lilyvale Exhibition

    「Lilyvale Exhibition(リリーベールエキシビション)」は1年間の授業や活動をまとめた、作品展であり、それまでの学習の成果を発表する場でもあります。毎年沢山の遠足や校外学習があり、それを調べ、見やすくまとめ、発表する。それぞれに「工夫」と「友達との協力」が不可欠です。調べて発表するという流れの基礎を体感しながら「伝える」ことを大切にして、様々な工夫をすることで、感性を育むことができます。

  • 卒業研究

    6年生は、様々なテーマで研究と発表を行う卒業研究があります。一人でテーマを決め、調べ、まとめ、練習を重ねて、保護者の方の前でプレゼンテーションをします。リリーベールの考える「創造性」は「課題を発見すること」から始まります。与えられたことを解決するだけではなく、課題から設定し解決するために学んでいくことで「真の創造性」が育まれるのです。

Global Human Resources グローバル人材教育

生きた英語力で、
世界に通用する国際人に

「グローバル教育」「国際教育」と聞くと、英語の学習を思い浮かべますが、「グローバル教育=英語」ではありません。

他国の文化や民族を尊重し、異文化を理解し交流して学び合う。その為のツールが「言語」です。そして現代の国際語は「英語」だと言われています。

リリーベール小学校で、1年生から始まる英語の授業は、その授業数も低学年になるほど多く設定されています。これもまた、英語の「器作り」を大切にしているからです。暗記で覚えた英語は定着しません。まずは、英語をシャワーのようにたくさん浴びる経験が大切です。そこから次第に意味を知り、実際に使ってみて手応えを感じることで、生きた英語の理解が深まります。

また「自分が話した英語が通じた!!」という実感は、机上の学習だけでは得られない貴重なものです。それを実現するために、授業はオールイングリッシュ。専科の日本人教師とネイティブの先生のチームティーチングで授業を進めています。

  • 低学年ではゲームや会話を中心に英語の「器づくり」を行います

    低学年の授業で大切なことは「ホンモノの英語をたくさん浴びる」こと。「少しずつでいいから、まずは使ってみる」こと。「英語って楽しい!」という気持ちを大切にしています。その為にゲームや歌を楽しんだり、ネイティブの先生との会話を楽しんだりしながら、自然に語彙や表現を広げていきます。

  • 高学年では文法学習を通した
    より実践的な授業を実施します

    高学年では、低学年の「楽しい」だけではなく「伝わる」ことを大切にしています。会話を楽しむことはもちろん、様々な言い回しや基本的な文法を学んで、英語での表現を広げていきます。覚えた英語をネイティブの先生や海外の姉妹校の友達との会話の中で「使ってみる」体験を通して、相手の言っていることが「伝わり」、こちらの思いを「伝えられる」という実感を得ることが大きな自信になり、学ぶ意欲につながるのです。

  • 全学年対象の
    スピーチコンテストを毎年開催

    学年ごとに課題が設定され、クラスの代表を選出し、全校児童の前でパフォーマンスします。代表選抜のオーディションや本選に向け、先生や友達のアドバイスを受けながら練習していく過程で、英語の技術とセンスが磨かれます。また、入賞するともらえるメダルはみんなの憧れです。一生懸命努力するので、どの児童のレベルも非常に高く、英語科の教員や校長で組織される審査委員を毎回悩ませています。

Branch  Out  Program

オーストラリア メルボルンにある
Kalinda小学校・Warranwood小学校と姉妹校提携をし、
「Branch Out」という名前で様々な交流を行っています。

特色ある取り組み

演劇

数ある体験活動の中でも特別な輝きを放つ、「クリスマスアッセンブリー」。一人ひとりが作品を成功に導くため、役になりきり、協力し合い、時には意見をぶつけ合ってつくりあげる、心躍るイベントです。
演劇の授業での学び「正しい言葉」「美しい動作」「心情の表現」の集大成として、観客に向けて感動を届けます。

情報

「情報科」の授業では、タイピングやパソコンの使い方といった「基礎」と、基礎技能を活かし調査研究やプレゼンテーション活動等の「応用」という二つの視点を大切にしています。
「基礎」であるタイピング技術を鍛える教材として「毎日パソコン入力コンクール」に参加しています。その団体の部において全国一位の学校賞を受賞、個人部でも毎年トップクラスの成績を収めています。
また「応用」では、2・3年生で文書作成ソフトを使用した作品作りや、4年生から「スライドショー」を作成しています。6年生では一人一人テーマを決めて課題解決に向け行った研究をプレゼンテーションします。

モジュールタイム

モジュールタイムは「脳の暖機運転」の時間です。簡単な計算や音読は「脳の血流を活性化する」「脳が集中しやすくなる」効果があるとされています。
タイムを計ったり、皆で声を合わせてリズムよく音読したりすることで、効果的に脳の準備運動をして、回転が上がった状態で授業に臨めるよう、(1)短時間に(2)集中して(3)リズム良く行っています。

  • 群読・暗唱

    現代文はもちろん、漢文や古文など、名文と呼ばれる様々な文章を皆で読み、暗唱します。

  • 百ます計算

    10列10行の数字が交差するところを計算していきます。

辞書引き学習

辞書引きに取り組む子どもたちにとって、辞書は「読み物」です。読書の時間に辞書を取出し読み始める姿もしばしば。やり方は簡単。調べたい言葉を引き、意味を確認したら、調べた言葉を書いた付箋を貼っていくだけ。この単純で、でも結果がズバッと目に見える学習は、子どもたちの「知りたい」という豊かな知的好奇心を満たします。

辞書引き学習の目的はその「知りたい」という気持ちを自分の力で達成できる力を育てることです。 あふれそうな付箋を貼った辞書は、調べたい気持ちを刺激し「新しい言葉への出会い」へと子どもたちを誘います。